今の時代、SNSやWeb記事などで「新NISA」「積立」「将来のための資産形成」と叫ばれています。その結果、毎月の積立額を無理に増やし、今友達や大切な人と美味しいものを食べに行ったり、行きたい場所へ旅行したりするお金を極限までケチっている「NISA貧乏」のような人が増えているように感じます。
結論から言います。20年後の自由(老後)のために、今しかできないかけがえのない時間を犠牲にするのは、少し寂しいです。
今回は、20代前半までお金をセーブしがちだった私が、パートナーとの生活を経て行き着いた、「将来の保険」と「今という人生の打席」を両立させるための、真のお金の哲学を語ります。
【見栄ではなく経験】「スタバのラテ」も「記念日ディナー」も、もったいないフィルターを通さない
学生時代から20代の前半、あるいは後半に差し掛かるくらいまでの私は、お金を豪快に使うタイプではなく、常にどこかで「もったいないな」とブレーキをかけながら、身の丈に合わせてセーブして生きるのが習慣になっていました。
しかし、今の私はお金の使い方をガラリと変えています。自分の心が本当に潤う「経験(思い出)」に対しては、一切出し惜しみをしません。
例えば、週末に妻と一緒に出かけて、お店で飲むお気に入りのカフェラテ。 最近のSNSのトレンドでは「スタバでラテを買うくらいならコンビニの缶コーヒーで我慢して自炊しろ、その浮いた金を投資に回せ」といった極端な節約術がもてはやされます。もちろんその思想も自由ですが、私たちは、自分たちの時間を快適にし、2人の暮らしを豊かにするものに対して、「もったいない」という余計なフィルターを通してケチケチするのを完全にやめました。
お互いの誕生日には毎回欠かさず旅行へ行き、結婚記念日などの特別なお祝い事には、いつもより少し贅沢なディナーを全力で楽しみます。今回の新婚旅行でも、海外へ何泊もするようなダイナミックな計画を立てています。夜の水族館(ナイトアクアリウム)やプラネタリウムにふらっと出かけ、2人で美味しいお酒を飲む。
一緒に料理を作って、写真を撮って、LINEのアルバムに思い出を重ねていく。 この「2人で過ごすかけがえのない時間」は、今、この瞬間にしか作れない唯一無二の資産です。これを削ってまで、流行りの積立NISAに全振りするような本末転倒な真似は、私はしたくないのです。
【ロジカルな両立】「将来への保険」と「今の余剰資金」の限界値を2人で話し合う
「今を楽しめ」と言うと、じゃあ貯金も投資もせずに宵越しの金は持たない主義になれ、という意味に受け取る人がいますが、それも極端すぎます。将来への備えを完全に放棄するのは、単なる無計画です。
大切なのは、「将来への保険としての資産形成」と、「今を楽しむための余剰資金」のバランスをシステム化することです。
実際、私たち夫婦も、毎月淡々と新NISAへの投資や貯蓄を続けています。 ただし、私たちは「いくら投資に回すか」を自分たちだけの感覚で決めず、2人で徹底的に話し合う機会を設けています。
「これだけ積み立てたら、今月の2人の思い出づくり(旅行や外食)の資金がこれくらい残るね」 「これなら生活を圧迫しすぎないし、ストレスなく『今』を楽しめるね」
このすり合わせの調整さえしっかりとクリアしてしまえば、あとは何も怖くありません。設定した積立金は、毎月自動運転で勝手に将来の資産を形成してくれます。私たちは、株価の画面を毎日見て一喜一憂するような無駄な脳のメモリ消費を一切捨て、残った「今を楽しむための予算」を使って、目の前の人生を全力楽しめばいいだけです。
まとめ:人生のアルバムを、お金のために白紙にするな
将来のために投資をして、資産を蓄えておくことは非常に大事な考え方です。 しかし、同じくらい、あるいはそれ以上に大事なのは、「あなたの人生の思い出に残るような、経験の蓄積」です。
お金は、人生の終わりに墓場まで持っていくことはできません。20年後、30年後にいくら口座の数字が増えていたとしても、20代、30代の若くて健康な時にしか味わえなかった旅行の景色、食べたものの味、大切な人と笑い合った記憶が白紙のままであれば、その人生は本当に豊かだったと言えるでしょうか。
将来への最低限の保険は、システム(自動運転)に任せておけばいい。 それ以外のエネルギーは、すべて「今しかできない経験」を爆発させるために使いましょう。
来週からは、この「今も将来も楽しむ生活」を実現するための、具体的な家計簿と固定費削減の裏側へと踏み込んでいきます。まずは今日から、あなたの新NISAの設定金額が「今の幸せ」を殺していないか、一度見直してみてください。

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