はじめに:揉め事ばかりの毎日でも、独身に戻りたくない理由
結婚・同棲生活をスタートして2ヶ月。これまでの記事でも書いてきた通り、我が家は生活基準のズレや家事の分担などで無数の衝突を繰り返し、そのたびに私は心をすり減らしてきました。
一人暮らしのときには存在しなかった「相手に合わせるストレス」を痛感する日々ですが、では「独身の一人暮らしに戻りたいか?」と問われれば、答えは明確に「NO」です。
結婚や同棲は、コスパやタイパで測れば間違いなく「面倒なもの」です。しかし、どれだけ揉めたとしても、それを上回る明確な効用が存在します。
この記事では、現在進行形で同棲の壁にぶつかり、揉め事に疲弊している当事者の視点から、綺麗事抜きの「結婚してよかったこと」を2つのポイントに絞って整理します。
平日の夜が「消化試合」から「好きな時間」に変わる
結婚して最も明確に変化したのが、平日の時間の使い方と充実感です。
一人暮らしの頃、私の平日は完全に「消化試合」でした。仕事を終えてジムに行き、帰宅してからはYouTubeや仕事の動画を流し見するだけ。家に帰った瞬間、その日1日は実質的に終わりであり、あとは眠るまでの時間を淡々と潰すだけでした。
しかし、同棲を始めてからは、「家に帰れば話す相手が常にいる」という状態がデフォルトになります。
- 一緒に料理をしながら、今日あったことを話す
- 温めたご飯を食べながら、休日の予定を話す
- 朝、出かける前に短い言葉を交わす
共働きでお互いに忙しく、ゆっくりと過ごせる時間は長くありません。だからこそ、この「平日の限られた時間に言葉を交わす時間」が、一人暮らしのときには味わえなかった強烈な心地よさをもたらします。「消化試合だった平日の夜」が、今では1日の中で一番好きな時間に変わりました。
人生の「感情の絶対値」が跳ね上がり、孤独な壁を越えられる
もうひとつの効用は、一人で生きていた時とは比べ物にならないほど、自分の人生における「感情の波の数と絶対値」が大きくなることです。
一人暮らしの時でも、嬉しいことや落ち込むことはありました。しかし、その波が訪れる頻度は少なく、良くも悪くも自分だけのペースで完結する「凪」のような日々でした。
それが二人暮らしになった途端、マイナスの波(なんでこんなことで揉めなきゃいけないんだという苛立ち)も、プラスの波(他愛のないことで笑い転げる楽しさ)も、頻度と振れ幅が一気に跳ね上がります。それはとても刺激的で、種類の多い感情を体験できる豊かな時間です。
「絶対的な味方」がいることで、仕事の壁にも立ち向かえる
この感情の波の中で最も救われるのが、「ひどく落ち込んだ時に、悩みを打ち明けられる味方がいる」という事実です。
仕事でコテンパンにやられて帰宅した夜。「今日、こういうことがあってさ」と素直に吐き出せる相手がいるだけで、精神的なリカバリーの速度が劇的に変わります。一人きりの部屋で抱え込んでいたら立ち向かえなかったかもしれない壁に対しても、「よし、もう一回頑張るか」と前を向くことができる。
「誰かと生きていくのは面倒だ」という感情もよく分かります。しかし、社会という戦場において「絶対に自分を否定しない味方」がベースキャンプにいるという事実は、自分の人生を前へ進めるための最強のエンジンになります。
まとめ:結婚のメリットは「面倒くささ」の先にある
「感情を揺さぶられるくらいなら、一人で気楽に平穏に暮らしたい」という考え方も、ひとつの正解だと思います。
しかし、自分の人生を振り返ったとき、プラスにもマイナスにも大きく感情が動く日々のほうが、間違いなく色鮮やかな記憶として残ります。
- 平日の夜、話を聞いてくれる人がいる安心感
- 仕事で折れそうな時に、前を向かせてくれる味方の存在
些細なことで揉める面倒くささを差し引いても、この2つの効用だけで、私は「結婚してよかった」と断言できます。これからも揉め事やストレスは絶えないでしょうが、この「味方」と一緒に、種類の多い感情を味わいながら生活を回していこうと思います。

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