必要なものは”街に持たせる”。車もジムも使わないマイカーも手放して、ストック少なく生きる所有のルール

ライフスタイル・マインドセット

前回、感覚ではなく1週間のスケジュールを採点して「理想の住居」をロジカルに選ぶ方法をお伝えしました。

私が部屋の広さを捨ててでも、会社や各種施設が徒歩圏内に揃っている「便利な街」に住むべきだと主張するのには、明確な理由があります。※お金と時間に余裕のある方は都会で広い家でも、田舎で広い家でもいいと思います。

便利な街を選ぶ最大のメリット。それは、「自分自身がモノを持たなくても、周りの環境が自分の代わりに持ってくれるようになる」ということです。

今回は、私のリアルな失敗談を交えながら、車やジム、日用品のストックを街のインフラにアウトソーシングし、家賃と管理の手間を極限まで削ぎ落とす暮らしのシステムについてお話しします。

使っていないのに、なぜお金が消える?マイカー所有で私が痛感した呪縛

便利な街に住むことで手放せる最大の「巨大なノイズ」。それが「車」です。

かつて私は、車を所有することのコストと手間の重さを身を以て痛感しました。毎年の保険や車検、洗車代だけでなく、冬になればスタッドレスへのタイヤ交換、時期が来ればオイル交換……と、維持するための大労働が次から次へと降ってきます。

極めつけは、私の下調べ不足が原因で起こった悲劇でした。新しく引っ越した賃貸物件の駐車場に「高さ制限」があり、私の車が入らなかったのです。結局、敷地外にわざわざ別で駐車場を契約する羽目になり、余計なコストと手間がさらに膨れ上がりました。

よくよく考えてみれば、私はそこまで頻繁に車でお出かけをするタイプではありません。会社へ徒歩や自転車で通える便利な場所に住んでいれば、平日の5日間(1週間のうち7分の5)は、車を全く使わずにただ駐車場に放置している状態になります。

「たいして使ってもいないモノのために、なぜ私はこんなに時間とお金を奪われているのだろう?」

世間には「レンタカーの『わ』ナンバーはちょっと恥ずかしい」といった見栄や、なんとなくの慣習で車を維持している人が一定数います。しかし、こだわりがないのであれば、必要な時だけワンクリックで最新のシェアカーやレンタカーをハックする方が、コストの面でも、管理の面でも圧倒的に合理的です。

「街のリビング」には20分歩けば何でもある。

マイカーを手放した私は、普段どうやって移動しているのか。 基本は、すべて徒歩です。

もともと歩くことが好きなこともありますが、便利な街に住んでいれば、20〜30分も歩けば生活に必要なものはほとんど全て手に入ります。移動しながら街の空気を感じる時間そのものが、私にとっては心地よいリフレッシュになっています。

少し離れた場所へサクッと移動したい時は、街のシェアサイクル(自転車シェアリング)をスマホで借りて風を切って走ればいいし、電車やバスといったインフラも整っています。

自宅の中に高いお金を払って最新の筋トレ機材を置かなくても、徒歩圏内のジムに行けば、最新の設備とプロのトレーナーが用意されている。わざわざ立派な書斎を作らなくても、お気に入りのカフェや図書館がすぐ近くにある。

自分の部屋の中にすべての機能を詰め込もうとするのをやめ、「街全体を、自分の広いリビングとして使いこなす」。これだけで、暮らしのタイパは限界まで高まります。

ストックの「絶対的な基準」が低いという、最高の安心感

実家のある田舎では、生存戦略上「いざという時のために、モノを大量に買いだめしてストックしておく」のが正解でした。近くにお店がないため、溜め込むことが身を守る手段だったのです。

しかし、今の便利な街の生活では、私の部屋には日用品のストックがほとんどありません。もちろん必要最低限は用意していますが、その「必要最低限」の絶対的な基準が、田舎の頃に比べて圧倒的に低い位置にあります。

なぜなら、頭の中に「もし切れたら、その瞬間に歩いてすぐのスーパーやコンビニに散歩がてら買いに行けばいい」という、絶対的な安心感があるからです。

部屋の中に、予備の洗剤やティッシュの箱を山積みにする必要はありません。それらの保管場所すら、街のスーパーが「代わりに持ってくれている」と考えればいいのです。部屋のスペースをストックで圧迫されるノイズからも、私は完全に解放されました。

まとめ:街のインフラを「外注」して身軽に生きる

都会や便利な街というのは、単に「人が多くて賑やか」な場所ではありません。 「私たちが個人で所有すると大労働・大損になるものを、すべて代わりに用意してくれている場所」なのです。

自分の部屋の中にすべての機能を詰め込もうとするから、モノが増え、部屋が狭くなり、高い家賃に縛られることになります。

こだわりがないものは、街のインフラにすべて外注する。 車も、ジムも、書斎も、ストックの保管庫も、すべて街に持たせる。

この「周りの環境に持ってもらう」というシステムが構築できると、あなたの暮らしからはあらゆるノイズが消え去り、本当の意味での身軽さと自由が手に入ります。

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