はじめに:休日のスーパーで起きる「決断疲れ」と買い忘れの絶望
私たちの生活において、避けて通れない家事のひとつが「食材の買い出し」です。
我が家でも週に1回、休日にまとめてスーパーへ向かうのですが、私にはずっと耐えがたいストレスがありました。 それは、「何の料理に、どの食材が、どれだけ必要なのかがパッと判断できないこと」です。
料理が得意な人なら、「冷蔵庫を開けて残っているものでパパッと数品作る」といった芸当ができるかもしれません。しかし、料理が得意ではない私たちにとって、レシピに必要な材料がひとつでも欠けると、それだけで献立が破綻してしまいます。
結果として、以下のような不毛な手順を踏むことになります。
- スーパーの売り場でスマホを取り出し、作りたいレシピを1つずつ検索する
- 「玉ねぎが1個、にんじんが1/2本……」と画面をスクロールしながら確認する
- 2品目、3品目のレシピを見て、「さっきの料理と合わせると玉ねぎは何個買えばいいんだ?」と脳内で計算し直す
- カゴを持って売り場を何往復もウロウロし、時間を浪費する
- 帰宅後、一番重要な調味料や具材を買い忘れていたことに気づいて猛烈に萎える
この「買い出しの決断疲れ」と「無駄なウロウロ時間」は、忙しい共働きの休日において純粋なノイズでしかありません。
この消耗戦を根本から終わらせるために、私はひとつの仕組みを作りました。 「作りたい料理名を打ち込むだけで、必要な材料を自動で合算し、ついでに作れる別メニューの提案まで出してくれる自作AI」です。
課題の本質:料理の「合算計算」を人間がやるのは非効率
料理が苦手な人にとって、買い出しのハードルが上がる最大の理由は「食材の重複計算」にあります。
- 「オムライス」を作る:玉ねぎ、鶏肉、卵、ケチャップ
- 「カレー」を作る:玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、牛肉、カレールー
- 「中華丼」を作る:豚肉、白菜、玉ねぎ、人参、調味料
このように複数の献立を考えたとき、「今週は全体で玉ねぎが何個必要で、にんじんは何本買えば過不足がないのか」をスーパーの店内で暗算するのは、私にとって極めて負荷が高い作業です。
人間が頭で計算するから時間がかかり、ミスが出る。
そうであれば、過去に作ったことがある家庭料理のレシピデータを手元にストックし、計算処理はすべてAIに委託すればいいという結論に至りました。
自作AIの仕組み:料理名を入れるだけで「買うものリスト」が一発出力
仕組みは非常にシンプルですが、威力は絶大です。
下図のようにレシピ登録と、役割を付与するだけで、3・4のように材料の合算等を出力してくれます!
Geminiに話しながら役割を付与しているので、下図2のような雑なプロンプトですが上手く機能してくれています笑




作成後の使い方は、今週食べたいメニューをプロンプトに打ち込むだけです。
これだけで、AIが裏側のデータベースを参照し、食材ごとに数量を合算した「買い物リスト」を一瞬で書き出してくれます。
3品に限らず、1週間分の5品や10品をまとめて指定しても、数秒で完全に計算されたリストが完成します。スーパーではこの出力結果を見ながらカゴに放り込んでいくだけなので、迷う時間も、売り場を往復する無駄な歩行も完全にゼロになります。
さらにひと工夫:「あと1つ足せば作れる料理」も同時に提案させる
この仕組みを作るにあたり、もうひとつこだわった機能があります。 それは、「余った食材の使い切り」と「献立の余白」を生み出すための追加提案です。
必要な材料を出力させるだけでなく、プロンプトに以下の指示を組み込みました。
【追加の指示プロンプト】
4:最後に出力した食材を用いて、どのような料理がレシピの中から作れるのか色々組み合わせたりあとは何を足したらそれが作れるのかを含めて最後に共有してください。
すると、AIはリスト全体を俯瞰した上で、以下のようなアシストを出してくれます。

食材を買いすぎて腐らせるリスクを防ぎつつ、「平日の夜、もし少し余裕があったらこれも作れるな」という選択肢を事前にストックできるため、日々の食事管理の柔軟性が劇的に上がります。
まとめ:休日の思考リソースを守るために、テクノロジーを使い倒す
このプロンプトを完成させて妻に見せたところ、「これは買い物がめちゃくちゃ楽になるね!」と即座に採用が決まりました。
- 「何を買うべきか」をスーパーの店内で悩まない
- 複数レシピの食材合算はAIに一括計算させる
- 買い忘れによる二度手間と、食材の廃棄ロスを同時に消滅させる
共働きの休日に本当にやりたいことは、「スーパーの通路でスマホを見つめながら献立に頭を抱えること」ではないはずです。
手動でやる必要のない計算やリスト作成は機械に丸投げし、浮いた時間と体力で、夫婦でゆっくりコーヒーを飲んだり好きな体験に時間を使う。 日々の小さな「めんどくさい」を仕組みでハックしていくことこそ、機嫌の良い暮らしを長く続けるための秘訣だと実感しています。

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