毎日、朝起きてから夜寝るまで、私たちは「何を着よう」「どう片付けよう」「悪くなったから次は何を買おう」と、無数の小さな選択を繰り返しています。この「名もなき決断」の積み重ねこそが、自覚がないまま脳のメモリをすり減らし、日々のパフォーマンスを下げる最大の原因です。
ロボット掃除機を導入して床掃除を自動化したなら、次に自動化すべきは「脳のメモリ消費」です。
今回は、私がクローゼットや日用品から徹底的に選択のノイズを排除し、暮らしの全工程から「気疲れ」を力技で消し去っている、リアルな思考の仕組みを語ります。
【脳のメモリ解放】実家のバラバラなハンガーを見て気づいた「視覚ノイズ」の精神的疲労
脳の決断疲れをなくす最も手っ取り早いアプローチは、毎日目にする空間の「規格を一本化する」ことです。
私の実家は、両親ともにモノを減らすのがとにかく苦手な溜め込み体質でした。ある日、実家のクローゼットに黒、水色、ピンク、白と、形も色もバラバラなハンガーが大量に溢れかえっている光景を思い出し、自分のクローゼットを見つめ直したとき、ハッと気づいたのです。
「ハンガーの仕様がバラバラなだけで、それを見るたびに無意識に注意力が落ちて、めちゃくちゃ脳が疲れているんじゃないか?」
最初、私は「白いハンガーにはTシャツ、黒にはジャケットを……」と、自分の中で仕分けのルールを作ろうとしました。しかし、それこそが罠でした。「この服はどの色のハンガーに掛けようか」といちいち考えること自体が、脳のエネルギーをドブに捨てている、本当に無駄な気疲れだったのです。
私はすぐに、ハンガーを全く同じデザインの「1種類だけ」にすべて統一しました。
これだけで、服を出し入れする際の変な気疲れは完全に消滅します。さらに、モノが増えるのを防ぐために「ハンガーの総数」で服の最大量をシステム的に管理しています。新しい服を1着買うなら、古い服を1着手放す。ハンガーの数が一定であれば、クローゼットがパンパンにリバウンドすることは物理であり得ないのです。
【家事のタイパ化】服を畳むのは、わざわざ「シワ」をつけにいく大嫌いな労働である
世間の「洗濯物はきれいに畳んで、引き出しに並べるべきだ」という丁寧な暮らしの常識は、私から言わせれば、まったく必要のない余計な作業です。
そもそも、乾燥機にかけてせっかく綺麗にシワが伸びた服を、なぜわざわざ自分の手で折り畳んで「新しいシワ」をつけにいかなければならないのでしょうか。
畳んで引き出しにしまうと、今自分が何を何着持っているのかが一目で分かりづらくなり、取り出すときにも「どれを着ようか」と余計な迷いが生まれます。だから、私は洗濯が終わった服は、すべて畳まずにそのままハンガーにサッと掛けるだけにしています。自重でシワも伸び、手持ちの1軍の服がパッと一目で見渡せます。朝の準備にかかる時間は1秒です。
この「畳まない・迷わないシステム」は、下着や消耗品にも徹底しています。
- 靴下: すべて左右差のない黒で統一。乾燥機から取り出したら、ペアを揃えることなく収納ボックス(私はビニール袋に放り投げています笑)にポイポイ放り込むだけ。朝は適当に2枚掴めば100%ペアが完成します。
- 下着: どれを取っても自分のメンタルや使用感が変わらない状態を作り、そのままボックスへ。
- タオル: Amazonでまとめ買いしている同じブランド・同じ色のタオルを、トイレ、洗面台、キッチンですべて共通化しています。
【補給のシステム化】安くてもいいから常に綺麗な状態でいる。こだわりを捨てた買い替えルール
服や日用品を定番化・統一化する最大のメリットは、製品が悪くなったときの「買い替えのストレス」すらゼロになる点です。
高い服を、汚れやヨレを気にしながらビクビクして着るのは、暮らしのノイズでしかありません。高かったがゆえに執着して、ボロボロになっても着続けるくらいなら、私は高級な服なんていらないし、そもそも興味もありません。
私の基準は、安価であっても、常にヨレや汚れのない「清潔で綺麗な1軍の状態」をキープすることです。
糸がほつれたり首元が伸びたりしたら、何の抵抗もなくすぐに買い替える。デザインの系統や使うお店(私はユニクロを愛用しています)が頭の中で完全に固定(自動化)されているため、「次はどれを買おうか」と悩む時間がありません。時折、友人と会ったときに「お前にはこういう系統が合うんじゃない?」とアドバイスをもらえば、それを新鮮な視点として取り入れ、古い服と入れ替えるだけで完了です。
下着も靴下もハンガーも、「こだわりがないからこそ、デザインを1つに統一する」。 どれを選んでも自分のメンタルがブレない環境を構築しておくことで、選ぶストレス、片付ける手間、買い替える迷いのすべてを生活から抹殺できるのです。
まとめ:こだわりを捨てた先に、ストレスフリーな生活がある
「綺麗に折り畳まれた収納」や「たくさんの種類のオシャレな服」は、それが本当に大好きな人だけが持てばいい趣味の世界です。もしあなたが、日々の片付けや朝の準備に追われて疲れているなら、それはモノの数だけでなく、「バラバラなものを管理・選択するための無駄な思考」に脳のメモリを奪われているからです。
服は畳まず、ハンガーに掛けるだけ。 こだわりがない消耗品は、すべて同じデザインに統一してボックスに放り込むだけ。
生活の「全工程」から名もなき選択肢を削ぎ落とした先には、朝起きてから夜寝るまで、一瞬も脳のリソースを無駄遣いしない、圧倒的に快適な自動運転の暮らしが待っています。

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