共働き✖️子育てしているアナタは凄い。|就寝前に涙する子なし共働き夫婦が感じる、子育てへの高い壁

キャリア

はじめに:深夜のベッドで涙を流す、共働き夫婦のリアル

「仕事と子育てを両立する」
言葉にするのは簡単ですが、今の私たちの生活を冷静に見つめ直したとき、背筋が寒くなるような現実味の薄さに襲われます。

私たち夫婦は現在フルタイムの共働きで、まだ子どもはいません。 妻は多くの業務量を抱え、平日は大抵21〜22時頃に疲れ果てて帰宅します。私はベンチャー企業の営業職として働いており、帰宅時間は妻より少し早いものの、目まぐるしいスピード感と重い売上数字のプレッシャーに日々追われています。

お互いにキャパシティの限界近くまで負荷がかかっているのか、就寝前に張り詰めていた糸が切れ、二人で涙を流しながら励まし合い、支え合って眠りにつく夜もあります。 大袈裟ではなく、もし妻がいなかったら私のメンタルはとっくに崩壊していたはずです。

そんな私たちですが、二人とも「いつかは子どもを持ちたい」と心から望んでいます。 しかし、大人二人の生活ですらメンタルを維持するのに精一杯の現状で、ここに「育児」という未知の責任が加わったとき、本当に破綻せずにいられるのか。

「このままの生活では絶対に無理だ」 そう直感した私たちが、漠然とした不安を放置せず、現実的な選択肢を洗い出して見えてきた「生き残りのロードマップ」を整理します。

なぜ子育てのイメージに「恐怖」を覚えるのか?

子どもを持つことに対して踏み切れない理由は、経済的な不安以上に「精神的・体力的なキャパシティの完全な枯渇」にあります。

  • 妻の状況:拘束時間が極めて長く、平日の時間や体力の回復すら削られている
  • 夫の状況:数字責任とスピード感による精神的プレッシャーが常に頭から離れない、休日も会社からの連絡を気にする日々
  • 二人を取り巻く環境:平日の夜に互いのメンタルをケアし合うことで、辛うじて日常生活の均衡を保っている

育児経験者の話を聞くと、乳幼児期は睡眠不足やホルモンバランスの乱れから、それ単体でも激しい精神的負荷がかかると言われます。 そこに現在のような激務と営業プレッシャーがそのまま乗っかれば、夫婦どちらかの心が折れてしまうのは火を見るより明らかです。

「気合や根性で乗り切る」という精神論は通用しません。環境そのものを根本から作り直す必要があります。

検討した3つの選択肢とそれぞれの現実

現状のボトルネックを解消するため、私たちは3つの手段を比較検討しました。

① どちらかが仕事を辞めて「1馬力」にする

真っ先に浮かぶのが、片方が専業主婦(主夫)となり、育児と家事の大部分を一任するスタイルです。 しかし、我が家はこの選択肢を即座に除外しました。1馬力の収入だけで家族を養っていけるほど余裕はなく、生活水準や将来の教育費を考えると「共働きの2馬力」を維持することが絶対条件だからです。

② 会社を変えずに「部署異動」を打診する

同じ企業内で、残業が少なく業務負荷の軽い部署へ異動するアプローチです。

  • メリット:転職活動の手間がなく、給与や福利厚生の激変を避けやすい
  • デメリット:会社の規模、制度、異動の定期枠に左右され、自分の意志だけでコントロールしにくい

③ 転職して「労働環境」を根本から変える

より残業が少なく、家庭に時間を割ける企業へ移る選択肢です。

  • メリット:業務内容や労働時間を大幅にリセット・改善できる可能性がある
  • デメリット:通勤時間が伸びるリスク、収入ダウン、新しい職場での人間関係構築やキャリアの停滞など、トレードオフが発生する

我が家が導き出した最適解:「妻の異動」×「夫の転職」

それぞれのキャリア背景と会社のカルチャーを照らし合わせた結果、我が家は「妻は社内異動」「夫は転職」というハイブリッド型の戦略が最も現実的であるという結論に至りました。

【妻の戦略:社内異動の根回し】
・背景:新卒から1社で勤め続けており、転職の心理的ハードルが高い
・社風:定期的な異動タイミングが存在する
・アクション:次の異動期に向けて、業務負荷の軽い部署への希望と根回しを進める
       +
【夫の戦略:計画的な転職活動】
・背景:複数社の経験があり、環境変化への抵抗感が比較的低い
・社風:外資系ベンチャーのため、社内異動の制度やカルチャーが存在しない
・アクション:通勤距離と拘束時間をコントロールできる企業への転職を視野に入れる

この組み合わせが機能する合理的な理由

  1. 心理的負荷の分散:
    環境を変えるストレス耐性は人それぞれです。1社経験の妻に無理な転職を強いるのではなく、慣れた社内での異動を優先することで心理的負担を抑えられます。
  2. 住居と通勤エリアの固定:
    妻の勤務地が変わらなければ、現在の住まいをベースにできます。夫側の転職先を「現在の住居から通いやすい範囲」に絞って探せるため、共働き特有の「お互いの通勤距離の板挟み」を防ぐことができます。
  3. リスクの全取りを諦め、優先順位を明確にする:
    「業務量が少なく、職場が近く、給与も上がる」という100点満点の転職は稀です。今回は「子育てと家庭の時間を確保すること」を最優先指標として定義し、過度な高望みを捨てて行動できます。

プラスαの防衛策:実家サポートを受けられる関係性の維持

どれだけ働き方を整えても、突発的な発熱やトラブルが連続するのが育児の現場です。 そこでセーフティネットとして欠かせないのが、「双方の両親(実家)の協力を得られる体制」です。

遠方に住んでいたり事情があったりするため無制限に甘えることはできませんが、いざという時にSOSを出せるかどうかで精神的な余裕は天と地ほど変わります。 「頼って当たり前」と思わず、日頃から良好なコミュニケーションと信頼関係を丁寧に積み重ねておくことも、立派な事前準備のひとつです。

まとめ:共働きで子どもを育てるすべての人を心から尊敬する

将来の家族の幸せを掴むために、乗り越えなければならない壁は決して低くありません。

  • 激務のまま子育てに突入せず、事前の環境調整を必須タスクと捉える
  • 夫婦それぞれの適性と社風に合わせ、「異動」と「転職」を柔軟に組み合わせる
  • すべてを完璧に満たそうとせず、優先すべき条件(時間・余白)を絞る
  • 周囲のサポートを得られるよう、家族間の関係性を大切に保つ

今、同じように激務の中で子育てとの両立に頭を抱え、葛藤している共働き夫婦の方々も多いのではないでしょうか。 平日に仕事を終えて保育園へ迎えに行き、ご飯を食べさせ、笑顔で子どもと向き合っている世の共働き親御さんたちは、本当に凄まじい偉業を成し遂げていると心から尊敬します。

心や身体を壊してしまっては元も子もありません。 私たちも焦って自分たちを追い詰めることなく、まずは手元の働き方の地盤を少しずつ組み替えながら、一歩ずつ前へ進んでいこうと思います。

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