社会人留学を人生に活かすための情報まとめ

 社会人からの留学は学生留学と比べると、勢いよく挑戦するには難しいように感じます。挑戦が難しく感じてしまう理由としては、「年齢の問題・キャリアへの影響・経済的な負担・結婚・家族・友人関係・挑戦が遅いのではないか?という内面の不安、そして周囲の目(世間体)」など他にもさまざまです。僕自身、新しいことや興味のあるものへの挑戦は、気持ちを強く保たねば年々踏み出しづらくなると感じます。

 しかしながら、この記事を読んでいるアナタは、そのような状況でも確実に社会人留学に興味を抱いているのです。ここでは留学のさまざまな目的やメリットから、目的別おすすめの留学期間・費用・留学前・中・後の不安を取り除く方法・社会人の英語力向上の方法・キャリアへの活かし方、などを体験談を含めて網羅的に解説します。

社会人留学の目的

 社会人留学の目的は多岐にわたります。キャリアアップのためのスキル向上、異文化理解の深化、語学力の向上など、個々の目標に合わせた目的があります。また、多くの社会人がキャリアを見つめ直し、新しいスキルや視点を得るために留学を選んだりもします。出発前にはもしかすると、華やかなイメージのある外資系企業で働く帰国後の姿を想像しているかもしれません。一方で、今の生活環境から抜け出したい!という脱出装置的な使い方もあれば、とりあえず海外で住んでみたい!という留学とキャリアを無理に紐付けない理由もあるかと思います。個人的にはどちらも肯定的です。

 他の人はどのような目的で海外留学をするのか参考にしたい!という方や詳細が気になる方は、僕の体験談を用いて、社会人留学の目的というタイトルで順次作成していきます。

社会人留学のメリット

 社会人留学には様々なメリットが考えられます。海外での新しい出会い、多言語を用いた新しい人間関係の形成、異国での生活を通した自己成長、スキル向上によるキャリアアップなど、人生にプラスとなる経験が本当に豊富です。例えば、日本と留学先を自然と比較する中で異文化理解が深まり、異なる視点から物事を見る力が身に付きます。僕の経験上ですが、異文化理解が進むと許容できる範囲が増えて、人間的に優しくなれる(≒ならざるを得ない…)気がします。また、新しい環境での泥臭く、地道な活動・挑戦は確実に自分の自信を高め、様々な状況下による柔軟性を養います。

 社会人留学のメリットに関して、僕の体験談や失敗談を含めた詳細は順次作成します。

社会人留学の年齢別選択肢

 社会人留学となると煩わしいことに、”年齢”の話がどうしても付随します。個人的には、20代・30代・40代・50代、それ以上の年齢層でも留学は可能ですし、「やってみたい」と興味を持ったなら飛び込むべきだと思います。そもそも「留学は年齢に関係なく可能だ!」と僕も言いたいのですが、年齢によって使用可能なビザ(VISA)に差が生じるのも現実です。それを踏まえると、社会人留学は個人のスキル・目的・年齢・経済状況などに応じた選択肢があります。ここでは選択肢をイメージしていただくために、大まかな情報を記載します。それぞれのメリットを含めた社会人留学の年齢別選択肢の詳細については、後日作成予定です。

1:20代~32歳未満の社会人留学

 20代から32歳未満の社会人は、比較的柔軟な選択肢があります。この年齢層では、多くの国で学生ビザやワーキングホリデービザが取得しやすく、語学留学や専門スキルの習得に適しています。

大まかな選択肢一覧

  • 語学留学: 短期から長期まで、自分の目的に合ったプログラムを選べます。
  • ワーキングホリデー: 海外での就労経験を積みながら生活するプログラム。
  • 他:大学・大学院留学、インターンシップなど

2:32歳以上の社会人留学

 32歳以上の社会人留学の場合でも、大まかな選択肢は32歳未満の方とも変わりません。しかしながら、ネガティブな面では年齢の壁により多くの国でワーキングホリデービザが取得できないことがあります。そして、社会人経験の豊富さから20代よりもキャリアを意識した人が増えます。また、リフレッシュを目的とした留学は年齢問わず可能です。

おおまかな選択肢一覧

  • 語学留学: 短期から長期まで、自分の目的に合ったプログラムを選べます。
  • 短期専門コース: 数週間から数ヶ月の集中プログラムで、特定のスキルを習得する。
  • 大学・大学院留学: 学位取得を目指す長期的な学習プログラム。
  • 他:MBAプログラム、インターンシップリーダーシップ研修など

3:60歳以上:定年退職後の海外挑戦(番外編)

 何度も言いますが、個人的には海外で何かを経験したいのであれば年齢は関係ないと考えています。というのも、僕が60歳以上・公務員を定年退職後・一人で海外に踏み出した方(以降、Mさん)と出会ってしまったからです。観光滞在ではありません。しかも妻子持ちです。Mさんは「若い人の話を聞くと良い刺激になりますね!」と仰ってましたが、心の中では(いや、あんたの方が決断のハードル高いだろ….)と呟いていました。この話については、60歳以上、定年退職後の海外挑戦(番外編)というタイトルで後日作成します。

社会人留学のおすすめ期間

 留学の期間は、個々人の目的や生活スタイルによって異なります。1週間から1年、それ以上まで様々な期間がありますが、あなた自身にとって最適な期間を選ぶことが重要です。僕は28歳の時に「フィリピンの語学学校へ6ヶ月間+オーストラリアの語学学校へ1ヶ月半」通いましたので、その経験も踏まえてお伝えしていきます。詳細は、社会人留学のおすすめ期間というタイトルで作成していきます。

1:短期留学の魅力

 短期留学は、忙しい社会人が事前に留学生活を体験するには理想的な選択肢であり、1週間〜1ヶ月程度のプログラムをイメージすると良いと思います。また、短期間なため費用も抑えられます。個人的には「語学留学」への興味や、英語学習のモチベーション向上などのために短期留学を使用するのは非常に効果的だと思います。

2:長期留学の利点

 長期留学は深い知識とスキルを身につけるために有効です。長期間現地に滞在することで、文化や言語に慣れ、より深い学びが可能となります。ただし注意点として、”滞在するだけ”とならないように、目的意識を強く持つことが大切だと考えます。観光目的の一部の短期滞在者と同じマインドで生活すると悔いが残りますので。

社会人におすすめの留学エージェント

 実際に留学を決める際には、ほとんどの留学希望者はエージェントを活用すると思います。その際、”あなたにとって”適切で信頼できる留学エージェントを選ぶことが重要です。とは言うものの、慣れない方は「どれも同じような会社にしか見えない」と不安な気持ちもあると思います。(私が実際にそうであったように….)。

 ここでは、私の経験をベースにあなたに適したエージェントの”選び方”を紹介します。各項目について詳細に手順を解説した内容は、社会人におすすめ留学エージェントというタイトルで順次作成します。

1:エージェントの選び方

 エージェント選びを最もストレスなく進める方法は、あなた自身の留学の目的や、目的を達成するために必要な道筋を事前に明確化することです。例えば、「留学先の国・留学で達成したいこと・期間・学校名・希望するプログラム…」です。正直、ここが決まってしまえば、後はこれらの項目を複数のエージェントに伝え、「費用・レスポンスの速さ・口コミや評判・契約書の内容と条件…」を比較すればOKです。「留学先の種類が豊富」という強みを打ち出すエージェントもいますが、

 「いや、留学の目的が何も固まっていないし、固まる気配がないんだけど、どうすればいいの?….」と不安の声がちらほら聞こえますが、安心してください。僕も留学の目的が決まらず、不安に襲われた夜が何度もありました。そのような方にも向けにも、あなたに適したエージェントの”選び方”を紹介いたしますので、社会人におすすめ留学エージェントの完成をお待ちください。

2:おすすめのエージェント(仮)

 ここでは、既に留学の目的と目的達成に必要な道筋が固まっている方向けに、具体的なエージェントとその特徴を紹介します。各社への問い合わせは面倒と感じるかと思いますが、ここは踏ん張りどころです。社会人におすすめ留学エージェントには、問い合わせ時に使える便利なフォーマットも追加予定なので、機会があればご活用ください。

  • StudyIn: YoutubeなどのSNSアカウントも大人気。成果重視の留学サポート。
    ◯強み: 個別サポートで結果にコミット。
  • スマ留: 手頃な価格で留学とワーキングホリデーを支援。
    ◯強み: 低価格プランと充実したサポート。
  • 夢カナ留学: 多様な留学プランをカスタマイズ可能。
    ◯強み: 個別プラン設計と柔軟性。
  • スクールウィズ: 英語力向上を重視する留学エージェント。
    ◯強み: 参加者の高い英語力向上率と信頼性。
  • ワールドアベニュー: 幅広い留学プランと手厚いサポートを提供。
    ◯強み: 総合的なサポート体制と社会人にも豊富なプログラム。

社会人におすすめの英語学習方法(留学前)

 留学前に英語力を目標レベルまで身につけておく、もしくは目標レベルまでの距離を把握しておくことは大切です。ここでは大まかな勉強方法の選択肢と、僕なりの考え方を共有したいと思います。

 また、どの程度の英語力があれば良いのかは当然人によりますが、「英語力0」での渡航は個人的にはおすすめしません。しかし、あなたの目標が「海外生活をとりあえず経験したい」、「モチベーションアップのための短期留学」、「英語力0から海外生活でどれだけ成長するかを検証する」などであれば、英語力0でも問題ないかと思います。英語力0状態で海外留学をおすすめしない理由や、社会人におすすめの学習方法に関する詳細記事は今後作成しますね。

1:自分の学習スタイルを知る

 最初に紹介される英語学習方法の王道が「オンライン英会話」です。しかし、僕は最初にオンライン英会話から取り組むのはハードルが高く継続が難しいと心から思っています。というのも僕自身、さまざまなオンライン英会話サービスを利用し、おそらく10回以上挫折(=契約期間の途中で投げ出すこと)をしているからです。このオンライン英会話を10回以上挫折した話を含めて、後日詳細を書きますね。
まずは自分に何が合うのか、“お金をかけずに”手当たり次第で試してみることをおすすめします。ここではサービスの一部をご紹介いたします。

2:オンライン英会話

 「結局オンライン英会話の話をするんかい」と特大ツッコミが聞こえますが、自分にオンライン英会話が合っているのかを確認することは大事です。結局、実際の人間と英語で会話練習ができるのは素晴らしいことですからね。ただ、初めて実施する場合は、まず以下の無料期間のあるサービスで試しましょう。おすすめの取り組み方としては、まずは無料期間のお試しを何社か(3社以上を推奨)経験した後に、その中であなたが1番良い・使い易いと感じたorお気に入りの先生が居るサービスを利用することです。

  • レアジョブ:低価格でマンツーマンレッスンを提供し、日本人講師とフィリピン人講師から選べる。無料体験レッスンあり。
  • ネイティブキャンプ:レッスン回数無制限で24時間いつでも受講可能。即時予約ができ、無料体験期間も提供。
  • Kimini:学研が運営するオンライン英会話。無料体験があり、豊富なカリキュラムが特徴。
  • Weblio英会話:高品質・格安のオンライン英会話。1回無料レッスンがあり、利用しやすい料金設定。

3:その他の英語学習方法

 その他にも英語学習方法はたくさんあります。『ELSA speak』や『AI英会話スピークバディ』のようにAIを用いた方法や、『HelloTalk』のようにユーザー同士の言語交換アプリ、language Excangeイベントが多い『Meetup』。他にも英語話者のYoutuberを見たり、興味関心のある内容を英語で学ぶ方法などなど書ききれないほどあります。ニュースを毎日読む習慣をつけることや、英語での日記をつけることも有効ですね。詳細は、社会人におすすめの英語学習方法というタイトルで作成します。

社会人留学での英語学習方法(留学中)

 英語圏の国での生活は、英語力を飛躍的に向上させる絶好の機会です。自分の周囲に目を向け、耳を澄ませばあなたが望んでいた英語環境がそこには広がっています。一方で、1日のほとんどを家に閉じこもり、日本語でYoutubeやNetflixを観る生活に流れてしまう方は、当たり前ですが英語力は伸びません。結局のところ、この差はシンプルに英語環境を作れるかどうかだと考えています。英語ネイティブの国での生活は、確実に日本より英語環境を作り易いです。しかし、自らその機会を求め、時には勇気を出して飛び込まなければ、望む環境は作れないのです。

 ここでは留学中における英語環境の作り方の一例を紹介します。

1:組織に所属する(5~8 hour/day)

 英語環境を作るために最も簡単な方法は、「語学学校・大学/院・職場/アルバイト先」などの英語を使う組織に所属することです。*英語環境の組織にさえ入ってしまえば、1日5~8時間・週5日程度25~40時間くらいは最低でも英語の時間を確保できます。まずは組織に所属することで1日の大部分を埋まります。

*メイン言語が日本語のジャパニーズレストランや職場は除く。

2:自習する(自己都合 hour/day)

 残りの時間は、自習のような1人で完結できる取り組みが良いと考えています。3の「その他」にあるような日本人以外の友達と遊んだり、ローカルイベントに毎日参加するのは、相手の都合もあるので難しい(たぶん無理)です。そのため、自分でコントロールできる取り組みが第2の候補になると考えます。このような取り組みの一例としては、自宅学習・英語アプリ・YoutubeやNetflix・前述のオンライン英会話もその候補になりますね。

3:その他(他者都合 day/week)

 1と2を軸に時間を埋めつつも、たまには他者との交流(遊び)も僕は大切な時間だと思っています。むしろ、罪悪感なく遊ぶために通常時は1と2に軸を置いている感覚に近いです。。。友人とカフェで談笑したり買い物したり、語学学校主催のイベント参加やMeetup・その他アプリやWebサイト情報を通じて遊ぶなどいろいろな選択肢があります。

 各項目についての詳細は、社会人留学での英語学習方法(留学中)というタイトルで順次作成していきます。

社会人留学にかかる費用・経済的な不安への対処法

 多くの方が感じる留学の不安要素の1位・2位を争うのが費用・経済的なことです。ここでは、考慮すべき費用の詳細項目や経済的な不安の解消方法を紹介します。

1:留学にかかる費用の項目(一部)

 下記に費用項目の一部を記載致しましたので、ざっと目を通してみてください。これらの項目が全体費用のおおよその割合を構成するもの(10万円程度or以上かかる項目)になると思います。他にも細かな項目で現地での交通費、ビザ費用、その他の日用品、通信費などがあります。

  • 学費:留学先の大学/大学院・語学学校の授業料、教材費
  • 生活費
    住居費:ホームステイ、学生寮、シェアハウスなど
    食費:ホームステイの場合、食事込みのこともあり
  • 飛行機代:片道or往復
  • 保険費用:海外旅行保険や留学保険

2:経済的な不安の解消法

 そもそも不安を感じる原因は、不安対象について「知らないから」です。これは留学・費用だけではなく、全ての不安に共通することだと思っています。そのため個人的には、不安を解消するために1番良い方法は「知ること」であると考えます。なので、「何の費用」が「どれだけかかるのか」を具体的に知っていきましょう。上記項目の大半は学費と生活費です。そして、これらの費用知るために1番手っ取り早いのが、留学エージェントに見積もりを算出してもらうことです。ただ、問い合わせって面倒ですよね。分かります。そこで、負担を少しでも軽くするために、見積もりフォーマットと記入例を次の項目に記載致しましたので、そちらをご活用いただければと思います。

3:留学エージェントへの問い合わせフォーマット

 以下にコピペ用と入力例を分けて記載致します。少しでも負担が軽くなれば幸いです。

◯コピペ用↓

件名: 語学留学の見積もり依頼

[エージェント名] 御中

お世話になっております。私は[あなたの名前]と申します。この度、[留学先の国]への語学留学を検討しており、貴社のサポートをお願いしたくご連絡いたしました。

以下の条件に基づいて、[留学期間]か月の語学留学の見積もりをお願いできますでしょうか:

  1. 留学先の国:
  2. 留学期間:
  3. 希望する学校: (なければ、「おすすめの学校」)
  4. 宿泊先希望:
  5. 授業・コースの種類:
  6. その他の希望:

見積もりに含めていただきたい項目は以下の通りです:

  • 学費(授業料、教材費)
  • 住居費(家賃、デポジットなど)
  • 保険費用(留学保険)
  • ビザ申請費、手数料
  • 為替手数料や送金手数料

お手数をおかけしますが、詳細な見積もりをいただけると幸いです。また、見積もりに際して追加で必要な情報がございましたら、お知らせください。

何卒よろしくお願い申し上げます。

[あなたの名前]
[あなたの連絡先情報]

◯記入例↓

件名: 語学留学の見積もり依頼

ABCエージェント 御中

お世話になっております。私は田中 太郎と申します。この度、カナダへの語学留学を検討しており、貴社のサポートをお願いしたくご連絡いたしました。

以下の条件に基づいて、1か月の語学留学の見積もりをお願いできますでしょうか:

  1. 留学先の国: カナダ
  2. 留学期間: 202X年9月1日から6か月
  3. 希望する学校: ABC語学学校、おすすめの学校
  4. 宿泊先: ホームステイ
  5. 授業の種類: 一般英語コース
  6. その他の希望:

見積もりに含めていただきたい項目は以下の通りです:

  • 学費(授業料、教材費)
  • 住居費(家賃、デポジットなど)
  • 保険費用(留学保険)
  • ビザ申請費、手数料
  • 為替手数料や送金手数料

お手数をおかけしますが、詳細な見積もりをいただけると幸いです。また、見積もりに際して追加で必要な情報がございましたら、お知らせください。

何卒よろしくお願い申し上げます。

田中 太郎
tanaka.taro@example.com
090-1234-5678

4:留学費用の貯め方

 留学費用は数十万円~時には数百万円を超える場合があり、決して安い自己投資ではないです。また、現地で生活をする上でも、お金に余裕があれば、それは心の余裕と選択肢の多さに直結します。僕の体験談を含めてたこの章の詳細は、社会人留学にかかる費用・経済的な不安への対処法というタイトル記事で追々作成していきます。

 実際に僕の知り合いも悲しいことに金銭トラブルが発生していました。せっかく勇気を持って踏み出した留学生活なので、少しでも有意義に活動できるように余裕を持っておきたいところです。 

社会人留学中の”生活”に関する不安要素

 留学中の生活には様々な内面的な不安が伴います。異文化適応や生活スタイルの違い、孤独感・経済的な不安など様々です。ここでは一部の不安要素と対応方法について簡単に紹介します。詳細は別途、社会人留学中の”生活”に関する不安要素の記事をご確認ください。

1:異文化適応

 いち早く異文化に適応するためには、語学学校などの組織や現地のコミュニティや積極的に参加し、1人ではない状況を作ることが大切です。またホームステイ先や集団生活の中で、異なる文化や習慣に驚くこともありますが、オープンな心でそれらを受け入れる姿勢が大切です。日本の文化や習慣との違いを感じた時には、ストレスを感じるかもしれません。そんな時は深く考え込まずに「なるほどね、そういう感覚なんだな〜」程度に頭に入れておけばいいのです。現地の文化について学び、自分自身の文化との違いを理解することで、異文化への適応がスムーズになります。

2:生活スタイルの違い

 異なる生活スタイルに順応するためには、とにかく様々なことを試してみるのが良いと思います。例えば、現地の食材や料理を試してみたり、現地での買い物の仕方、住居の選び方や家賃の管理、公共交通機関の利用をすることなど。このような日常生活の具体的な面についても試し、理解しておく必要があります。1人で何もかも試すのは簡単ではない場合があるので、一緒にチャレンジしてくれるような友達とできれば良いですね。

 詳細は、社会人留学中の”生活”に関する内面的な不安要素というタイトルで順次作成していきます。

社会人留学後の”将来・キャリア”に関する不安要素

 僕を含め、社会人留学を検討する多くの方が、将来のキャリアに対する不安を感じています。「帰国後、自分は就職できるのか?」「留学を諦めて、今の会社に残り続けた方が良いのではないか?」など、理由は様々ですが、どの不安も決して小さくありません。

 これらの不安を解消するためには、まず留学の目的や目標を”キャリア軸で”明確にすることが重要です。留学期間中に得たいスキルや経験を具体的にリストアップし、それを達成するための計画を立てましょう。さらに、留学後のキャリアプランを考える際には、自分の強みや興味を再評価し、それを活かせる職種や業界を探すことが大切です。留学経験を通じて得たスキルや知識をアピールポイントとして活用し、転職活動やキャリアアップに繋げる方法を以下に記載します。より詳細な説明については、社会人留学後の”将来”に関する不安要素というタイトルで記事を作成します。

1:需要から逆算する

 留学の目的・目標を考えるのは簡単ではなく、多くの方が目標設定に悩みます。実際に現地にいる方で設定できていない人も多いです。個人的に目標設定をシンプルにする一つの方法は、社内外で需要の高いスキルを調査し、留学期間中にそのスキルを身につけることだと考えています。

 例えば、社内で、需要のあるスキル・収入アップが見込めるポジションには「英語+何のスキル」が求められているのかを知ることや、求人広告をチェックし、需要を調査をすることも留学の目的・目標が明確になる手助けとなります。

2:転職エージェントを活用する

 1:需要から逆算するが不慣れな場合、転職エージェントの方々へ相談することが有効だと考えます。僕は実際にエージェントを活用して転職した経験があったので、日本で会社勤めをしていた頃から帰国後を意識して、外資系企業で求められるスキルや、どのような実績が転職市場で重宝されるのかを確認していました。

 おすすめの転職エージェントを下記に記載します。エージェントの活用方法は、留学エージェントの時と同様に、複数社登録(最低、3社程度を推奨)をし、各担当者と面談を重ねると良いです。個人的には、転職エージェントは担当者との相性が重要なので、面倒だなという気持ちを堪え、何度も面談をしましょう。その中で、あなたにとってベストな提案・相談相手を選びましょう。

  1. リクルートエージェント:国内最大手で求人数が豊富。多様な業界や職種に対応し、手厚いサポートを提供。
  2. doda(デューダ):豊富な求人数と手厚いサポート。キャリアカウンセリングや面接対策が充実。
  3. JAC Recruitment:外資系・ハイクラス求人に強み。高収入・高ポジションを目指す求職者向け。
  4. ビズリーチ:ハイキャリア・エグゼクティブ向け。年収1000万円以上の求人が豊富。
  5. マイナビ転職:若手向け求人が多く、手厚いサポート。初めての転職者や第二新卒者にも親身に対応。

3:休職交渉をする

 今の会社に在籍したい且つ、海外留学がしたいという方は、現在お勤めの会社に休職交渉をしてみましょう。実際に僕が留学先で知り合った方には、3か月間〜1年間の休職して海外留学をしていました。ただ、こればかりは各企業の規約や方針に依存しますので、交渉してみなければ分かりません。しかし、交渉に必要なのは少しの勇気だけです。ほぼノーリスクで、他には何も必要ありません。少しの勇気を振り絞って上司や関係者へ相談してみましょう。

 また、そもそも今の会社を留学キッカケで抜け出したいのであれば、1・2の方法を検討してみましょう。個人的にはこのような理由で海外留学を決断するのも大アリです。

社会人留学経験者の体験談(おまけ)

 いよいよ最後のパートとなりました。網羅的に海外留学にまつわる情報を書こうと思ったら、10,000字という文章量になってしまいました。(当初は3,000字程度をイメージしていたのですが….笑)
ここでは28歳で会社を辞め、海外留学を決断した筆者の話を少しだけ紹介します。留学に行く行かないに関係なく、あなたの不安が少しでも晴れて、決断のお役立てできれば幸いです。

英語アレルギーの筆者が海外留学を決断した話

 27歳の9月頃、僕は会社を辞めて4月からフィリピンへ語学留学をすることを決断しました。決断をしたのは27歳ですが、”海外”という世界は21~22歳の大学生の頃から興味を抱いていました。「世界中の人とスケールの大きな仕事がしたい!」という何とも抽象度の高い理由で、海外売上比率の高い会社を選び、新卒入社した会社のTOEICテストでは250点という同期90人で最下位を叩き出しながら、です。当時は海外に興味や憧れがありながらも、英語に対してアレルギーに似た何かを感じていました。そんな僕が留学を決断できた理由は、大きく分けて「同期の存在・転勤・お金・年齢」の4つが関係しています。この話はここでは書き切ると結構な文量になってしまうので、社会人留学経験者による体験談というタイトルで順次作成していきます。